この手紙はエレン・ホワイトが同じ信仰を持っていた友人に送ったものです。 エレン・ホワイトは神様から受けた幻を見て、ここにその一切を記しています。 文中の「見た」と表現されているものは、本人が幻の中で直接天使に天国まで運ばれて、「見た」ことをここに書いためです。

単語表

アドベンチスト  =世の終わりにイエス†キリストのやって来るのを待ち望んでいる人
人の子、神の子 =イエス†キリスト: マルコ1:1、マタイ16章
マナ =天国のパン :出エジプト16章
カナン =イスラエル人が目指していた「良い地」: 出エジプト3章、6章
ヨシュアの報告 =民数記14章

離れ離れの少数の人たちへ

神様が、聖なる幻で、聖なる都の方に旅をしているアドベントの人たちの様子や、主の結婚式から帰って来るのを待っている人たちの、豊かな報いを私に見せてくれたので、それを簡単に描写するべきかも知れない。 愛する聖人たちは、多くの試練を通らないといけない。 しかし、一時的な辛い経験が、もっと素晴らしい永遠の栄光をもたらしてくれる。 私たちは見えるものには目が向かない。 なぜなら、見えるものは一時的なもので、見えないものは永遠に残る。 良い報告と、いくつかの天上のカナンのぶどうを持って帰って来ようとしただけで、会衆がヨシュアとカレブの報告のために、彼らを石で撃ち殺そうとしたのと同じように、多くの人は、私を石で打ち殺したがっている。 しかし、主にいる私の兄弟姉妹に断言する。 「あの地は良い土地で、のぼって手に入れる事ができる」!

私の家族の祈りの台で祈りをした時、聖霊が私の上に降りてきて、私は暗い地球よりずっと上、更に上へと昇って行ったようだった。 振り向いて、地球にいるアドベントの人を捜したが、見付けられなかった。 その時、ある声を聞き、「もう一度捜して、そしてもう少し上の方へ」と言われた。 こう聞いた私は目を上げ、地球のずっと上にまっすぐな狭い道が敷かれているのを見た。 その道が都に至る道です。 そしてアドベントの人たちはその道を歩いて、都を目指した。 彼らの後ろ、その道の始まりのところに眩しい光があった。 この光は「真夜中の叫び」と天使が私に言ってくれた。 この光は道の前面を照らして、歩いている人の足元が明るく、つまずかないように道を照らしていた。 都まで案内してくれるイエスが先頭にいる。 だから、彼らがイエスから目をはなさない限り大丈夫だった。 しかし、すぐ、ある人が疲れてきて、「都はすごく遠い。 もっと早く着くと思ったのに。」と言った。 その時にイエスが自分の輝かしい右腕を上げ、彼らを励ました。 その右腕から輝かしい光が出て、アドベントの団体の上を振るうと皆が「ハレルヤ!」と叫んだ。 ある人は後ろにあった光を否定し、「ここまで案内してくれた者は神様じゃない」と軽率に言った。 そうすると後ろにあった光が消えたので足元がまったく見えなくなってしまった。 それで彼らがつまづき、目標から目を逸れ、イエスを見失ってしまった。 それから道から下にあった暗黒で邪悪な世界に落ちてしまった。 彼らがまた正道に入って、都に行くのは、神様が拒んだ邪悪な世の人が行くのと同じく無理だった。 そして水のとどろきのような神様の声がイエスのやってくる日にちや時刻を言うのを聞くまで、彼らは次々と道から落ちていった。 生きている144,000人の数の聖人がその声を聞き、理解した。 でも悪い人は、その声を雷や地震と思った。 神様がその時刻を言った時、私たちに聖霊を送ってくれた。 そして、私たちの顔が、モーセがシナイ山から降りて来た時の顔と同じように、神の栄光で光り始めた。

その144,000人はもう印が押されていて、しっかりと団結していた。 彼らの額には「神様」、「新エルサレム」、それにイエスの新しい名前が刻まれた輝かしい星も彼らの額に書かれていた。 私たちの幸せな聖なる状態に対して、悪い人たちは激動した。 私たちを乱暴に捕らえ、刑務所に入れようとしていた時、私たちが主の名前によって腕を伸ばしたら彼らは無力にも地面に倒れた。 その時、サタンの会堂に属する人は、「互いに足が洗え、聖なる兄弟姉妹に聖なるキスで挨拶できる」私たちが神様に愛されていた事を知った。 そして彼らは私たちの足元で拝んだ。 すぐ私たちは東の方に目を引かれた。 そこに人間の手の半分ほどの大きさの黒い雲が現れた。 この雲は人の子のしるし、と私たち皆が知っていた。 荘厳な沈黙を保ちながらその雲が近づいてきて、段々白く、明るくなってきた。 そして皆が眺め続けているうちに、素晴らしく大きな雲になってきた。 その雲の下の方は炎のようで、上には虹がかかっていた。 そして周りにとてもきれいな歌を歌っている10,000人の天使がいた。 その雲の上に人の子が座っていた。 彼の頭にいくつかの王冠があり、白い巻き毛が肩にかかっていた。 足は炎のように見えた。 右手にかまがあり、左手に銀のラッパがあった。 炎のような彼の目が自分の子供たちの細部まで調べ始めた。 その時、皆の顔が真っ青になった。 神様に拒まれた人たちの顔が暗くなってきた。 そこで私たちは「誰が耐えられよう? 私の衣は汚れてないか?」と叫んだ。 天使たちが歌を歌うのをやめて、しばらくの間不気味な沈黙が続いた。 そしてイエスが「手がきれいで、純粋な心を持つ人は立てられる。 私の恵みはあなたたちのために十分です。」と言った。 こう聞いた私たちは顔が明るくなり、皆の胸が喜びでいっぱいになった。 雲が更に地球に近付いてきた。 天使たちが今までより高い声で歌っていた。 次にイエスが炎に包まれ、雲に乗って降りて来て、ラッパを鳴らした。 眠っている聖人の墓を眺めてから目と手を天に向けて「目覚めなさい! 目覚めなさい! 目覚めなさい! ちりの中に眠っている人たちよ。 起きなさい!」と大声で叫んだ。 そして大きな地震があった。 墓が開かれ、死人は不死を身にまとったままで起き上がった。 それでその144,000人が、死で引き離されていた友達と再開すると「ハレルヤ!」と叫んだ。 叫ぶと瞬時に私たちは変えられ、主に会うために空中に居る彼らと共に引き上げられた。 そして皆、一斉に雲に入り、ガラスの海まで7日間をかけて昇った。 着くとイエスが王冠を持って来て、自分の右手で私たちの頭に載せた。 そのうえ、金のハープと勝利のヤシの枝もくれた。 このガラスの海でその144,000人が正方形の形を作り、立っていた。 ある者の王冠は非常に明るく輝いていた。 でもある者の王冠はあまり明るくなかった。 ある王冠が星で重そうだったのに対して、ある王冠には星があまりなかった。 しかし、皆は自分の王冠で大満足した。 そして皆は肩から足の下の方まで届く輝かしい白い衣を着ていた。 私たちが都の門に向かって、ガラスの海の上を行進した時、多くの天使が周りにいた。 イエスは自分の力強い、輝かしい腕を挙げ、金のちょうつがいで動く門をしっかりつかんで、開けた。 そして私たちに「あなたたちは自分の衣を私の血で洗い、私の真理のために堅く立ったので、入りなさい」と言った。 それで私たち皆が堂々と都に入って、そこに入る権利を持つのは当然と思っていた。 ここで命の木や神様の王座を見た。 この王座から清水の川が流れ出た。 そして両岸に命の木があった。 こちら側に木の幹が一つ立っていて、川の向こう側にも木の幹が一つ立っていた。 幹の両方とも透明な純金でできていた。

最初は「二つの木があるなぁ」と思った。 でもよく見たら、上の方が一つの木になっていることがわかった。 これは命の木で、命の川の両岸に立っていた。 枝が私たちの立っていたところに曲がっていて、その実は輝かしく、金と銀が混ざっているように見えた。 私たちがその木の下に行って座って、この素晴らしい風景を見ていると、神の国の福音を伝えていたフイッチ兄弟とストックマン兄弟がやって来た。 神様がこの二人を救うために死を通させた。 彼らは私たちのところにやってきて、「私たちが眠っていた間、どんな試練を通ったか?」と尋ねた。 一番ひどい試練を思い出そうとしたが、今私たちが囲まれている無限の栄光に比べれば取るに足りないものに見えて、それを口に出すことはできなかった。 ただ皆が「ハレルヤ! 天国は払った苦労より価値あるところだ!」と叫んだ。 そして輝かしいハープを取って奏で、天国のアーチをふるわらせた。 皆が周りを眺め、素晴らしさに魅了されていた。 そのうち、上の方にある銀色の何がに目を引かれた。 私はイエスに「中を見せて下さい」と頼んだ。 次の瞬間私たちはそこに向かって羽ばたき、中に入った。 そこに良き父アブラハム、イサク、ヤコブ、ノア、ダニエルとその類のたくさんの人を見た。 次に、重そうな金銀の縁飾りの付いた、とてもきれいな幕を見た。 イエスに「幕の向こうに何がありますか」と尋ねた。 そしてイエスが自分の右手で幕を上げ、「ご覧なさい」と言った。 そこに純金で覆われた輝かしい契約の箱があった。 この箱の縁はイエスの輝かしい王冠の数々に似ていた。 顔を互いに向き合って、視線を下に向いているふたりの明るい天使たちが両端に座り、自分の翼でその箱を覆っていた。 箱の中の、翼で覆われているあたりに、黄色のマナが入った金のつぼが納められていた。 それに一本の棒も見えた。 「この棒はアーロンのものですよ。」とイエスが教えてくれた。 そしてその棒につぼみ→花→実が、次々と出てきたのを見た。 更に、二つの長い金の棒に銀のはりがねが垂れていて、そのはりがねに立派なぶどうの実がなっていた。 一房はこの世の男性が運べないほどのものだった。 そしてイエスが一歩前に出て、マナ、アーモンド、ぶどうやザクロを取って、下の都まで運んで、食卓に置いて行くのを見た。 どれぐらいが持って行かれたか見るために私も一歩前に進んでみたが、前の量と変わらない量が残っていたので、私たちが「ハレルヤ!アーメン!」と叫んだ。 そこから私たち皆が下の都まで下って行った。 そしてイエスを先頭にして、都からこの地球まで降りて来た。 巨大な山がイエスを支えられなかったので、裂けて、広大な平野になった。 見上げるとそこには、12の土台、12の門、一辺に3門ずつ分けられており、それぞれに天使が居る、大いなる都が見えた。 そこで私たちは一斉に「都! 大いなる都が神様のもとより、天国より降りて来るぞ!」と叫んだ。 都は私たちの立っていたところに降りて来て固定した。 それから都のそとの素晴らしいものを見始めた。 そこに大変きれいな家々があった。 それぞれの家は銀色で、四本の柱に支えられていた。 各柱には目を奪われる程美しい真珠が埋め込まれていた。 その家々に聖人が住むようになっている。 そして各々の家に金の棚がある。 次に、多くの聖人が家に入って、自分のキラキラしている王冠を脱いで、その棚の上に置いておくのを見えた。 そして土と何かをするために家の近くの野原に出かけた。 彼らの土のいじりかたはこの世の耕し方と全然違う。 彼らがしきりに神様に叫んだり賛美したりしていた。 それに、彼らの頭の周りにはきれいな明かりが光っていた。 

別の野原にいろんな花がいっぱい咲いているのも見えた。 花を摘みながら、「ねぇ。 永遠にしぼまないわ。」と大きな声で言った。 また別の野原を見ると、とてもきれいな高い草が見えた。 この草は鮮明な緑色で、金色や銀色を反映していた。 そして王様イエスの栄光のために誇らしげに揺れていた。 それで私たちは、いろんな動物が暮している野原に入った。 ここにライオン、子羊、ヒョウや狼がみんな仲良く暮していた。 私たちは動物の中を通ると動物が素直に後に付いてきた。 そして森に入った。 この世の森のようなものとは全然違っていた。 森全体は明るく、木の枝が揺れていて、至るところが素晴らしかった。 それで私たちが「荒野で安らかに暮したりして、この森で寝る!」と大声で言った。 私たちはシオン山を目指していたので森を通った。 旅中に周りの素晴らしいものを眺めていたほかの集団に巡り会った。 彼らの王冠は眩しかった。 そのローブは真白くて、すそは赤いという事に気付いた。 会った時、「彼らは誰ですか」とイエスに聞いた。 「彼らは私のために殉教者になった者ですよ。」とイエスは答えた。 その集団に数え切れないほどの子供がいた。 彼らのローブのすそも赤色だった。 シオン山は目の前にあって、その上に素晴らしい聖所があった。 そして山の周りに七つのほかの山があって、そこにユリやばらが生えていた。 子供たちが山の頂まで登ったり、持っていた小さな翼を使いたかったら、それを使って、永遠にしぼまない花を摘みに飛んで行くのを見た。 聖所の周りには、いろんなきれいな木が生えていた。 ツゲ、松、杉、オリーブ、ギンバイカ、ザクロなどがあった。 そして熟していたいちじくの実の重みで枝が垂れているいちじくの木もあって、目をやるところはどこでも大変素敵だった。 そこで私たちは聖なる聖所に入ろうとしたら、イエスがその美しい声をあげて、「ここにはこの144,000人しか入れない。」と言ったので「ハレルヤ!」と叫んだ。

ねぇ、愛する兄弟姉妹、主に恵みがあるように。 これは生きている神の印を受けている人たちのための特別な集まりです。 この聖所は七つの透明な金の柱で支えられ、各柱には極美の真珠が埋め込められていた。 そこで見た数々のものの素晴らしさは言葉に言い表せない。 あ〜っ。カナンの言葉が話せたら、上の世界の素晴らしさを少しでも教えられるのに。。。 しかし、信仰を持ち続けるなら、すぐ全部がわかるでしょう。 私が聖所で、その144,000人の名前が金の文字で刻まれている石の板を見た。 そして私たちが聖所の栄光を味わってから外に出た。 それでイエスは私たちと離れて、都に行った。 でもすぐ、あのきれいな音色の声が聞こえた→「私の民よ。 よくもあの大変な苦難を通して、私のために迫害を受け、私の心にかなう事をしてきた。 晩さいに来て下さい。 私は準備をし、そして皆に仕える。」 これを聞いていた私たちは「ハレルヤ! 栄光!」と大声で言ってから都に入った。 

そこで私は純銀の何十`もする長〜いテーブルを見た。 長かったのにもかかわらず、私たちは向こうの端まで見えた。 命の木の実、マナ、アーモンド、いちじく、ザクロ、ぶどうやほかのフルーツがあった。 そして私たちはテーブルに着いて、くつろいだ。 私がイエスに「果物を食べてもいいですか」と聞いたが「今はだめですよ。 この国の木の実を食べる人は地球に戻れない。 でも忠実だったら、もうすぐ、命の木の実を食べたり、あの噴水の水を飲んだりしてもいいですよ。」と答えてくれた。 「地球に戻って、私があなたに見せたものをほかの人に伝えなさい」と付け加えた。 それで天使の一人が丁寧に下にあったこの暗い世まで運んでくれた。 時に、この世のものはあまりにもわびしいので、もう居られないような気がする。 もっと良い国を見た私はとても淋しい。 あぁ〜、鳩のように翼があったら、飛び立って、安らかになれるのに・・・


エレン・ホワイトからベイツ氏への手紙(1847年)
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